志摩市の市民の皆様ありがとうございました。
2017年2月11日
三重県の志摩市磯部生涯学習センターに講演に行かせていただき
ました。三重県教職員組合志摩支部が企画され、過去の戦争体験
をもとに未来の平和を希求する為の心掛けをお話し、合わせて禎子
の生きた12年の生き様から教えられた、「想いやり」と言う心の神
髄や、考え方の違いを乗り越える心の在り方をお伝えいたしました。
最後に3人の方から質問がありました。
1・・・(中学生)カンボジアの地雷の除去に参加したいのですがどうし
たらいいですか?
※あなたの思いはすごい意味のある事で、その事をしようとする意思を
持ち続ける事が大切です。一人一人に使命がある事を忘れないでく
ださい。使命とは・・・自分の命を社会の為に使い、役に立てる事を言
います。
2・・・(中学生)日本は核抑止力の傘の中ですが佐々木さんはどう
思いますか?
※まず、国としての考え方と、個人としての考え方を分ける必要があり
ます。国が決めたことは法治国家であれば、その国民は好むと好まざ
るとにかかわらず従わねばなりません!しかしその事に対して意見を言
う事は認められています。それが民主主義と言うものではないでしょう
か。しかも、その決定をする議員を選んだのは私達ですから・・・だから
日頃から、自分自身が政治にも関心を持って見続ける必要かある事
を認識しましょう。
それから個人的な考え方を言う場合の心の姿勢があります。それは、
聞かれている事柄に対して、イエス、ノーの答えを出す前に相手に何
故あなたは、そのように考えるのですか?と尋ねる心の余裕が必要で
す。そうでないと主観的な視方(みかた)で相手を観る事になり、自分
の考えや思いと違った時、あなたと相手の間に対立の壁立ちます。
一旦壁が立つと先には進めません。これではいけないのだと気付くまで
1ミリも進むことは出来ません。それは知恵ある人が取るべき手段とし
ては愚かなことではないですか?そう思ったらすぐ、あなたの方から先に
進む道をとるべきです。
それが「想いやり」であり、「私よりあなた」・・・
You rathar than Me ! の心なのです。
3・・・(一般の方)今日はただ単なる禎子の思い出の話かと思って聞
き及んでいたが、禎子が教えた「想いやり」の心が、講話全体の大き
な主旨につながっていて、概略その主旨に感銘したとの発言がありま
した。
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この折り鶴は、禎子が自分の命が終わると知ってしまったと
きから折った折り鶴です。今は太平洋戦争のキッカケを作っ
た、ハワイ・パールハーバーのメモリアル記念館に永久展示
してあります。その他の禎子折り鶴はニューヨーク9・11
同時多発テロ追悼センターやロスアンゼルスの日系博物館、
同じくロスのユダヤ博物館(アンネの日記と共に展示中)、
又トルーマン図書館のメインホールに展示してございます。
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2009年6月13日、内閣府よりNPO法人SADAKO LEGACY が認許されました。私は理事長の佐々木雅弘です。そして原爆の子の像のモデルである折り鶴の少女「佐々木禎子」の兄です。これまでの活動の概要は、メニュー「これまでの活動軌跡」をご覧ください。
2010年絵本「海を渡った折り鶴」を監修し発刊する。
2013年「禎子の千羽鶴」を発刊する。
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