まず先に、主観を入れずして相手の話しを聞くことが第一です。これは自分と対応する全ての人に、しなければならない重要な行為です。言わずして聞きなさい、そうすれば相手の考え方や、そこから見える相違点がつかめるからです。しかしこれは、その相違点や間違いを正すために聞くのではありません。
どうしたら自分との相違点の間隔を少なくできるかを考えるために、聞くのだと言う心掛けを忘れてはなりません。
相手の話し方や内容から、話の主旨の気配(けはい)を感じ取り、何を言いたいのか、何を主張したいのか等を敏感に慎重に受け取ってあげる、その心で接する、それだけでも相手の心は変化するものです。考え方の違いがある事は当然で、必然的に存在するのですから、それが解かれば、初めから対立するための行為は人間として愚かな行為だと言うことに気付かねばなりません。人の話を聞かない人、聞けない人は、自分の事だけで心の中は一杯一杯で他言を受け入れる余裕がないのです。どんなに必要な事を教えてあげようとしても、そうすることがいいのだと、どんなに説得しようとしても、余裕のない心には響かないのです。だから余裕のない心は、溜まっている中身を吐き出させる作業がいります。そうすれば心の中に受け入れる余裕が出来るのです。心の余裕は全てに前向きに柔軟に対応できる心なのです。新しいものは、思いがつまった古い箱には入りません、想いやりをもって受け取ってあげましょう。

サダコから伝えたいことば

  心を開く上手な聞き方